ふと、メニューに手を止めて、
店員を探すように首をあげて周りを見渡す。
すぐに気が付いた店員が 「はーい」なんて言いながら駆け寄ってくる。
「すいません、ここ、持ち帰りとかできますか?」
「えぇ、サンドイッチ系なら大丈夫です。」
にっこりと笑って、店員の彼女はサンドイッチメニューの
持ち帰りのマークを指さした。
お。やった。
「じゃ、これを持ち帰りで。
お願いします。」
にっこりと笑いながらオーダーした。
は・・・はいっ。
と、顔を赤くしながら彼女は足早に奥へ引っ込む。
あぁ、
まぁ、普段、美形の上司の隣にいるし、
いつも、上司を怒ってるし、にらんでるし、
なおかつ無表情を務めてるから忘れてたけど、
俺も、割と笑顔一つで いけるじゃん。
店員さんが誰が 武の席に持っていくかでもめているなんて
つゆ知らず、
そんなくだらないことを考えながら
武は、サービスでついてきたのラッシーをぐいっと飲み干した。

