まぁ、確かに昴様の隣に立っているときは
意識的に無表情を心がける。
出来るだけ、冷たい印象を。
その方が、上司であり会社の顔でもある
昴様の優しそうな、
ほほえみが生きるからな。
ちょっと考えている武を
志保は面白そうに眺めて、
「もっと笑ったらいいのに。
あぁ、でも今以上に女性にモテてしまいますね?」
カッコいいですよ?
オトナの魅力が増して。
という志保の方が、
綺麗に見えるから不思議だ。
「ふぅん。
そんなもんか。」
まぁ、どんなに綺麗だろうが、気が合おうが
上司の女に手を出すほど
飢えているわけじゃないし
バカでもない。
「ふぅ。
・・・・では、志保さん。
カードキーはこちらです。
少し休まれてから、昴様の元へとお戻りください。」
「ふふ。
はい。市川さん。ありがとうございます。」
あっさりと
秘書市川さんにもどると、
部屋を後にした。

