御曹司の秘書さんのため息◆

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「・・・昴様。」

「おぉ。市川ーーレイナ嬢はどうした?」

「・・・部屋のカギをお渡しください。
 しばらくはお一人でも大丈夫でしょう。

 あぁ、あと
 あちらに、以前お世話になった会社の役員がいますのでーーー」

「あぁ、わかった。」


何かを察したように
昴は、彼にカードキーを渡して
志保ににっこり笑いかけて「少し休んでおいで」
とよしよしと頭を撫でた。


「あの・・・市川さん。」

志保が困ったようにこちらを見上げるが、
彼は、気にせず、
志保の手を取りその場を離れさせる。

「・・・失礼しますよ?志保さん。」

「え?へっ・・・きゃっ。」


ぐいっと引き寄せ
腰のあたりに手を添えて、
寄り添うように歩きはじめる。


「はぁっあのっ。
 はずかし・・・」

「・・・別に、私は平気ですが?
 ソレとも、『お姫様抱っこ』に変更希望でしょうか?」


「----っ。
 これでお願いします。」

「・・・最初から素直に従ってください。」

はぁ、やれやれ

ため息をつくと、
志保は小さな声で、「だって、市川さんイケメンなんだもの。」
って不機嫌な声が聞こえた。


そりゃどーも。

と思いながら彼はエレベーターのボタンを押した。