御曹司の秘書さんのため息◆


すると、昴様は怪訝そうに首をかしげて
「何言ってるんだ?」
とにっこりと笑った。


「俺に、じゃないだろう?市川。
 そのオファーは、市川に、だと思うぞ。」

「…は?」

なぜ?
俺を食事に誘うメリットがないだろう?


思わず、顔をしかめるが昴様は涼しい顔。


「俺になら、直接電話が来る。
 わざわざ、秘書課でオファーをとっての
 仕事の依頼だったから、
 市川に用があるんだろ。

 ちゃんと、残業つけるから頑張れよ。」


「・・・・は?」

意味が、わからない。


初めてだな。



「始兄さんの相手は、なかなか楽しいぞ?
 頑張れよ、武。」

本当に楽しそうに笑う上司を横目に、
おもいっきり睨みつけてやった。