一瞬、あまりのことに
ボー然とするが
あわててかけなおす。
「・・・あのっ!市川ですが!
場所は・・・」
『すいません!!市川さん!!ちょ、ちょっと・・・どこへ・・・』
受話器のむこうから、
三崎さんがあわてて 始さんを呼ぶ声がする。
きっと、そのまま帰ろうとしているんだろう。
あぁ、なんて自由人。
結局、夜に食べたいもの、行きたいお店に行く。
という返答。
・・・・・さすが、昴様のお兄様。
はぁ。
報告しなければ。
くるりと上司のほうへ歩み寄り、
姿勢を正す。
「…昴様。夜の会食が決定いたしました。
始さんとで ございます。
よろしければ、志保さんも声をおかけいたしますか?」
上司である昴に声をかける。
ちなみに、志保さんは彼の愛する人だ。
一緒にだったら 快く、会食に行ってくれるかもしれない。

