御曹司の秘書さんのため息◆


聞き覚えのある、声が響く。
今日は、落ち着いているな。

なんて、ちょっと苦笑。


「先日は、業務の代行ありがとうございます。」

『いえ、サポートも仕事のうちですので・・・
 というか、しっかりサポートもできず醜態をさらしてしまいましたが。
 すいません・・・。精進します。』

ちょっと、しゅーんと、沈んだ。


『あ。急なんですが、会食のお誘いが…時間の都合見ていただけませんか?』

「・・・え?」


今日の、昴様。時間的に余裕は・・・


手元のスケジュール帳をパラパラめくりながら、
上司の顔をうかがう。

真剣に、作業に取り組んでいるようだが・・・

「・・・要件と、時間によりますが、」

『相変わらず、スケジュールつめてんだな。
 市川、武。』

「・・・は、始さん?!」



奥で、昴が書類から頭をあげて、武をみた。


『---ふ。驚いただろう?
 夜の8時に。待ってるからちゃんと、来いよ。』


がちゃり。

一方的に 通話を切られた。