すると、二人が「え?」と同時に驚きの声を漏らした。
「・・・え?いけなかったでしょうか?」
なんか、
駄目なこと言ったか?
二人の意外な反応に、おれのほうが驚く。
「いや、その、
めっずらしいな、武がそんな 優しいことを言うなんて。」
失礼な。
俺だって、別にいつも怒ってるわけじゃないし。
「--いや、まさか、飾ってもいいって言われるとは。
僕もびっくりだ。」
失礼な。
俺だって、別に 始さんの絵が嫌いなわけではない。
ただ、非常識に人の机の上に立ったり、
天井から斜めに絵を飾るとか言ったり、
そういうのは 断固 反対なだけだ。
「そうか。
うん。
わかった。じゃぁ、市川、武。
お前のために、書くよ。」
「・・・?は??」
「意外と、好かれてたんだな。僕の、作品。」
にやりと、笑う。
あぁ、そういうところが、兄弟そっくり。

