ほらよ、とコーヒーと 持ってきたツナサンドイッチとケーキの盛り合わせが目の前に置かれる。もちろんというように正樹が ひょいっと サンドイッチを一つ取り上げて、口に運ぶ。
「うまいか?」
「あぁ、市川、これどこのサンドイッチ?
コンビニ以外のサンドイッチ持ってくるって珍しいな。」
「あぁ、」
ちょっと言葉を濁す。
「そういや、市川。伊達メガネ今日はしていないんだな。
仕事休みだからか?」
「あぁ、そういえば、してないな。眼鏡。」
「ふぅん。それで、気が緩んで 笑顔で注文しちゃった?」
「・・・は?」
「『サリナちゃん』だって。連絡先。」
「は?」
さっぱりわからない。
楽しそうに正樹は折りたたまれたメモをそっと目の前に滑らせるように
差し出した。
少し丸っこい字で サリナ と連絡先であろう IDが走り書きされている。

