ふと、手を止めて
「ありがとうございましたー」
なんて、愛想よく客の会計。
なんだかんだで、ちゃんと接客してるじゃないか。
ついでに、
机を片付けて、食器を下げながら
武の分であろう、コーヒーを落とし始める。
かちゃかちゃっと食器を洗う音と、
コーヒーのかすかな匂いが混ざって 落ち着く。
「あぁ、そういえば お前 休職中なんだって?」
先に口を開いたのは正樹。
「え?なんだよそれ。
ただの有給消化中だよ。あと、一日か。
明後日には、もう 出勤するさ。」
「なんだ。昴が泣きついてきたから もっと休むのかと思った。」
・・・・泣きついてきたって。
俺がいても、いなくても、 完璧に仕事をこなすだろうが、昴様は。

