気まぐれ彼等とふわふわ猫

私が途中で言葉を止めたのを不思議に思ったのか、誰かがこっちを見ていた。

目を閉じて小さく深呼吸していた私には気配しか感じとれなかったけどね…。


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『はぁ…』

あれから倉庫に戻ってしばらく優さんや大輔さんと話してから家まで送ってもらった。

一人で帰れると言ったけど彼方が


(「送っていく。お前に拒否権はねぇ。」)

というから仕方なく送ってもらった。

またあの大きな車で。

車での沈黙には耐えられなかった。