気まぐれ彼等とふわふわ猫

心臓が大きく音をたてた。

背中に冷や汗が垂れて頭が真っ白になった。


雷都「そんな顔見たくない、って言ったよね?それってどういうことなの?」


『・・・』


顔は無表情をつくってるつもりだけど内心はすごく焦ってた。

今も“あのこと”を聞かれたのかと思ってパニックになるところだった。


『みんなが悲しそうな顔するから・・・』


棗「悲しそうな顔・・・ですか・・・?」

棗の言葉に頷く。


『・・・私と一緒にいて、そんな顔になるなら、一緒にいないほうがみんな幸せになれるもん・・・』