「ダメだよ…仕事しなきゃ」



「…うん」



「だから、離して…?」



「…………」




名残惜しく思いながらも、



真央さんを離すと、



真央さんの顔は、ゆでダコ並みに真っ赤に染まっていた。




「ま、真央さ「し、仕事戻るから!!」




視線をさまよわせた真央さんは、



早口でそう言うと、給湯室から出ていった。








もう………そんなの、ずるい…。






───もっともっと、好きになる…。