私の目に留まったのは
大きな欠伸をした彼。
色素が薄めの少し茶色がかった髪はどこもいじったりしてなくて少し寝癖がついている。
眠たくないときはどんなにおっきくなるんだろう?とききたくなる、眠たそうなのに大きな目。
筋の通った鼻。
180ぐらいあるであろう身長。
長い足。
彼は私のタイプドストライク。
サッカーやってればもっともっといいのだけど。
そのとき私は決めた。
ターゲットに決定!
とは決めたものの、名前はもちろん。クラスも学年も知らない。
『ねぇ、あの人誰?』
「えーと、確か杉浦 広輝(すぎはら こうき)。え?なに?まさか惚れたの?」
平常心を保っていたつもりが、すぐにバレてしまった。
「あんたの顔見ればすぐにわかるわよ。書いてあるもの。」
どうやら私は気持ちが顔に出ていただけでなく、心の声まで出ていたらしい。
『だってあの顔だよ?好きにならない方がおかしいでしょーが』
「はい?舞華は無理ね。はぁ、どうやら貴方とは意見が合わないようね。」
そう。これまで私達は男子の趣味が被ったことが一度もない。
「まぁあんたの好きそうな顔よね。てか知らなかったの?杉浦はかっこいいって人とかっこよくないって人と半々ぐらいいるのよねー。」
