「おはよ~」

『おはよ~』


どうもこんにちは
東雲 由利亜 中学3年生です!!
普通に普通の中学生ですよ!!
あんま期待しないでくださいね
とびぬけたものなんてないですから

『ふぃ~つかれたよ~』

学校まで40分も歩けばそりゃつかれるわ
うちに親いないからあんまお金ないからバス使えないし
今日はよりにもよって教科書が多すぎ

「どうした?ゆーちゃん今日はまた一段とお疲れのようだね」
こんなに疲れてるのに平気で声かけてくるのは一人しかいないよな
『美咲・・・わかる?』
「わかるわかる」
『そんなに?』
「うん」

あぁやっぱそうなのか
まぁ自分でもわかってますけど
やっぱ家から歩くのは無理があるかな?

『どうしたらいいと思う?』
「いやそんなこときかれても・・・あ!」
『なになに?なんかいい方法思いついた?」
「どっかの金持ちのようしになっちゃえ!!」

はぁだめだこりゃ・・・

『あんたに聞いた私が悪かったです』
「え~ひどい」

『はいはいそりゃ悪かったですね』

―――キーンコーンカーンコーン

『ぁ…チャイムなった』

今日もいつもと変わらず1日が始まる

いつもと変わらぬつまらない日常
そんな日常がつづくなら
いっそ美咲が言ったように金持ちにでもなってやろうかとも思ったけど
バカみたいに思えてやめた

まずは今の生活の打開策を考えよう

そんな私に救世主が現れるのはそう遠くないことである