好きなんて言えないよ。

ー現在ー



それからあたしは中学校の時はいじめといういじめはなく、平凡に過ごしてきた。



でも、やっぱり人前ではうまく喋ることができない。




まぁ、あの事がトラウマとして残っているのだ。





「叶和〜!!聞いて聞いてっ!昨日メールしたのぉ♪」



とろけるような笑顔でそう言った。




「良かったね〜♪」



ズキズキする気持ちとは裏腹にあたしは笑顔を見せた。



梨恋ちゃんが笑えばあたしも嬉しいから。



もう、あの日のように友達とぎくしゃくした関係になりたくないから。




だから、あたしは必死に笑顔を作るんだ。