そして、あたしのいた方にタンスは倒れてきたのだ。 う、嘘!? あたしは声をあげることが出来ないままその場へしゃがんだ。 ………。 数秒経ってもあたしに物が当たる感覚は無かった。 恐る恐る目を開けてみると 「大丈夫??」 倒れそうになった、タンスを必死に押さえる紺野君がいた。 えっ、嘘。 あたしは信じられなくて目を開けることしか出来なかった。