向こうにいる女の人はこっちをじっと見たまま動かなかった。


あれ、どこかで見たことのある人…。


あれは。。。


「なんでいるんだよ」


紺野君が冷たい声でその女の人。
いや、紺野君のお母さんに向かった言った。


「…いや、あのね…」


紺野君のお母さんはすごく戸惑っている。


何か言いたげだが何も言えないように固まっていた。


「関係ない親族の御葬式にいるのかよ」


刺々しいく言い放った。


「…でも一度はお世話になった方がなくなったのよ、来るのは当然でしょう?」


キッパリと言い放った紺野君。


…紺野君の親族がなくなったんだ。


紺野君のお母さんは下を向き鞄から必死にタオルを出している様子だ。


…見たことのある光景…。


もしかして…


「私と一度お会いしてますよね?」


黙っていた私が口を開くと二人とも驚いたように私を見つめた。