好きなんて言えないよ。

席替えをしてから一日目。




あたしはドキドキしながら教室へと足を運ばせた。




そして、席の方へ目線を向けた。



まだ紺野君は来ていないらしく、彼の机の上には何も置いていなくて、綺麗だった。




まだ来ていないのか。





あたしが席へと着くと、梨恋がこっちに向かって歩いてきた。




「おはよー。なぬっ!?叶和後ろの席なの!?」






そう言ってあたしに向かってびっくりしていた。




「そうなのー!いいでしょぉ♪」





あたしがそう言うと、あたしの席に梨恋が座った。