私が間々原君の後ろをついて歩いてきたところは人気のない裏庭だった。


な、なんだろうこの重たい空気。


間々原君はここに来る間私のことを一回も見ず、しかも話しかけても来なかった。



もしかして恋梨ちゃんが言ってた間々原君が私を好きって本当の事だったのかな…。



いや、でもそれだったら無言でここまで来ない…よね、きっと。



もしかして、わたし間々原君にボコボコにされる…とか!?


おい、お前のせいで俺とお前が付き合ってるって噂が流れてんだよ、どーしてくれるだよ。



とか言われちゃったりする…!?



そ、それはあり得るぞ…。



そんなことを考えながら歩いていると間々原君はいきなり止まって今まで合わせなかった視線をわたしに向けた。



「あ、あのさ、逢…」


「か、考え事をしてたんです!!」



とりあえずあの時なんでボールが当たったのか説明しないと…!!