「私はずーと好きだと思ってたけどなぁ、十和のこと!!」


恋梨ちゃんが嬉しそうに私の顔を覗き込んでいた。


「えー、違うよ。間々原くんが私のことを好き…??それはないよー」



「ぜっったいすきだって!だって一緒に遊んだ時2人で帰ったりしたときあったでしょ!?」


恋梨ちゃんは目をキラキラさせて言ってるけどそれは不本意であって、恋梨ちゃんが紺野君と2人になりたいってときだよ。


それ以外は2人になったことはあんまりないような気がする。



「ありえないよー、間々原くんが私のことを好きなんて」



冗談だよ、絶対。


トントン


私がそういうと後ろから誰かに背中を叩かれた。


え、だれ?


振り返って見るとそこにいたのは間々原くんだった。


え…え!?


「ごめん。ちょっといい?話がしたいんだけど」


いつもと変わらない声でそういう間々原くんに私はついて行った。