「もうサッカーの試合やってる?」


わたしがベッドから降り上履きを履きながら恋梨ちゃんに聞いた。



恋梨ちゃんは私が急いでる様子に驚きながら



「え…?多分始まったばかりじゃないのかな??」


そう答えた。



「良かった…。行くよ!先生。良くなったのでもう戻りますね!」



「え…?ちょっと逢瀬さん?!」



保健の先生の驚いた声に気にもせずに私は保健室からグランドへ急いで行った。



なかなか紺野君がサッカーしてる姿なんて見れないのに自分はなにやってるんだ。



「ちょっと、十和!?」



後ろから恋梨ちゃんの声が聞こえると思ったら私の後ろにいた。


「恋梨ちゃんはゆっくり来てくれていいから!」



「…え!?そういう問題じゃなくて…!走れるの!?体調は!?」