私と紺野くんはアイス屋さんの外のベンチに腰をかけた。



「はい。逢瀬」


紺野くんは抹茶のアイスが乗ったスプーンを私の方に近づけた。



えっ…、間接キス…。



私はドキドキしながらそのスプーンに口を近づけたその時。


ひょいっ。


紺野くんは私に近づけたスプーンを戻し自分の口の中へと入れた。



「んー!んまい!」


紺野くんはニヤニヤしながら私を見る。


どかっ。



「ひどい!頂戴!」



私がそう言うと今度は間接キスなんて考える暇なく口の中に冷たいものが流れ込んできた。



「んー、んまいっ!」


「それ俺さっき言った言葉と一緒だし」