好きなんて言えないよ。

「あ、流された。まぁ、いいや。俺たちから攻めな」



紺野君はそう言うとボールをボンボンとつきはじめた。



一応バスケは中学の時に部活をしていたから、未経験者と比べると出来る方。



「ひゃ〜。私バスケ苦手だからよろしくねー、間々原君!」



梨恋ちゃんがそう言うと間々原君は手を出しグーの状態から親指を空に突き立てた。



多分了解の合図なんだろうなって勝手に思う。



「バスケとか久しぶり〜。逢瀬パース!」



私に向かってボールを投げる紺野君。



その笑顔にドキッとまた胸が音を立てた。



やばい、幸せかも。
とすら思ってしまうあたしは重症なのかもしれないと心の中で思ってしまう。



それからいろいろなスポーツをやった。



バレー、テニス、卓球。



それからバッティングにサッカーにバトミントン。


時間は短くてもとりあえずほとんどのスポーツをやった。