好きなんて言えないよ。

私たちが紺野君と梨恋ちゃんに追いつくと紺野君が2対2がやりたいと言ったのでシュートを少ししたあとグッパーで別れることになった。



「「「「グッとパーでわっかれましょ!」」」」




一発で息の合う感じに思わずふふふっと笑ってしまう。



結果はあたし、紺野君がチョキ。


間々原君と梨恋ちゃんがパー。



「おい、これグッとパーだよね?これじゃグッとチョーだよな?」



間々原君が冷静に突っ込んだ。



「「あっ、間違えた」」



なぜかここでハモってしまうあたしと紺野君。



「逢瀬〜、俺の真似するなよなぁ?俺の事好きだからって〜」


軽い冗談でそう言って笑う紺野君。



ドキッ



紺野君の口から出た好きって言葉に思わず胸が高鳴ってしまった。



「何言ってるのー?始めるよー?」



私は軽く受け流した。


とっさにこの行動ができた私は自分に感心してしまう。