好きなんて言えないよ。

確かに大きそうな建物…。



私たちはそこまで会話が途切れることなかった。



やっぱり同じクラスだと普段喋らない人とも話が合う。



梨恋ちゃんは紺野君の隣をキープして歩道側を歩いていた。



さっきさりげなく歩道側へ寄せる紺野君がいたのだ。



そこに少しキュンとしてしまう私。



でもその点に関しては間々原君も負けてないかな。


車が歩道側寄りで走っているのを素早く見つけてあたしと場所をチェンジしてくれたから。



そんな一面もあるとかと感心してしまった。



あたしあんまり間々原君のこと知らないからなぁ。



同じクラスと言っても席が近くなることは今までなかった気がする。