キィーというドアの開く音とともに冬の冷たい風が肌を掠めた。 「…茉耶?」 ドアの音に気づいたのか、洸希があたしの名前を呼んだ。 「あ、うん。 あのさ、何してるの?」 洸希は屋上のど真ん中で仰向けになって寝っころがっていた。