嫌だと断りたかったが、筆箱を持ってきてくれたということで主導権を握られ、結局、一緒に帰ることになってしまった。
ホントにバカだ。私は…。
筆箱さえ忘れなければ…
こんなことにはならなかった。
でも、筆箱を持ってきてくれたことには少し優しいところもあるんだなとふと思った。
そのあとの言葉さえなければ、嫌いだという意識が少しは減っていたかもしれないのにね。
……あ。
やっぱり正しかったんだ。あの言葉は…。
さっき、自分で自分をバカだと思ったのにバカと言われ、ムカついた……
私はバカを通り越してしまった…

