朝が来て、寝ぼけながら自分の服を見た。

「あっ!ジャンパー。」

隆に貸してもらったジャンパーを返すのを忘れていた。

「どうしよう…。」

ジャンパーのポケットに手をいれると、紙切れがでてきた。

そこには、電話番号。

「ヤバッ!遅刻しちゃう。」

その紙を手に持ったまま、私は着替えた。

「行ってくるね!」

家を出て、走る私。