私と押切拓は小学校、中学校が同じ。
桐小→桐中
1学年3クラスしかない小さな学校。
小学4年のとき、その当時の神友、花帆(かほ)と拓が幼なじみで、仲良しだったから私も拓とも仲良くなった。
小学5年では同じ5年3組になり、清水体験学習では同じ班にもなってた。
私は同じクラスになって前より沢山話すようになり、拓をどんどん好きになっていったの。
そんな中行った、体験学習では私の質問からお互いの気持ちを知ることになった..
「ねぇ、拓ー。拓は好きな人とかいるの?」
「え?まぁ家族以外で好きな人がいるのが当たり前でしょ。」
「だょね〜…。」
「そっちは...いるの?」
「いるょー」
「ふーん。
…イコール桐小?」
「えっ!あ、うん///」
「俺も〜。
イコール5の3?」
「うん///拓は?」
「俺もっ!
イコール4班か5班の中?」
4班は私と拓の班。5班は花帆の班だった。花帆は昔拓のことが好きだった、と言っていたからもしかして…とひやひやしてたのをよく覚えてる。
「…うん。」
「イコール4班?」
「うん…。」
「…俺も。」
「みほ?」
「違ーう!
かずき?」
「違う。
まな?」
「違うょ。
勇気?」
「ううん。違う。」
4班は男子3人と女子3人の6人班。
お互いに班のメンバーを聞きあったら、最後に残ったのはそれぞれ拓と私だった。
「同じみたいだね!」
そう言って2人で笑いあった。
その後のお茶摘み体験などは同じ班だったのもあり、ほとんど拓と回った。
