「エルがいないって……いつからだ!?」

「わからない、気付いたら呼んでも返事が無くて……」

「何かおかしい様子はあったか!?」

「割と朝から疲れた感じではあったけど……でも、いつも通りに仕事はしていたわ」

「他に何か変わった事は!」



メイには悪いが、自分のものではないくらい肩を掴む指に力が入っているのがわかる。


メイはこの状況とそんな俺に戸惑いながらも、言った。



「エルがいなくなる少し前……この間の依頼人の方が来ていたわ」