一階で遅い朝食兼早めの昼食を摂りながら、今日は少し遠い街の端まで行く事を告げる。



「病み上がりなのに大丈夫?」


昨日の一件からグレーゾーンに置かれているメイだが、この心配そうな表情が演技だとは思えない。

……いや、もしかしたら真実の発覚を恐れての表情なのか?


一度芽生えてしまった疑念はそう簡単に消えるものではない。



「……大丈夫だよ」



それでも俺は、まだメイを信じていたかった。