キールの言葉を真に受けた訳ではないが、俺の中で拭えなかった一つの疑問は徐々に胸の中で膨らんでくる。 『つけていたペンダントにクロウと書かれていたから』 ―――それならば何故、俺の所持品である筈のそのペンダントは現在俺の手元に無いのだろうか。