「いらっしゃいませ」



カランというドアベルの音を聞き、喫茶『Air』の店長・メイは笑顔で入り口へと向かった。



「ご注文は何になさいますか?」

「あの、カフェモカを……角砂糖、6つで」

「はい、了解致しました」


非常に整った顔立ちでにこっと笑うメイ。
嫌みの一切無いその笑顔は、営業スマイルでない事が感じ取れる。