幕末の神様〜桜まといし龍の姫〜





















譲は僕のものじゃない。



















僕はそんな当たり前のことをようやく左乃さんに気付かされた。













でも僕は意地が悪いから、なかなか素直になれないと思う。














でも、どんな人が君のことを好いていても、君は僕の傍にいてほしんだ。















そうしたら、君が辛く悲しいとき、いつでもその涙を拭ってあげられる。









いつでも、君の傍で君を支えることができるのに。












僕は……………負けないからね。









君の心がどんなに揺れ動こうとも、動いても動いても、でも僕に振り向いてもらいたい。










それにいつか、胡弓を弾いてくれるって言ったよね。








僕以外の誰かに聞かせたら、僕はおかしくなるかもしれないな。











結局、皆が酔いつぶれた晩、総司はただ、行くあてのない想いを募らせていた。