幕末の神様〜桜まといし龍の姫〜


小さい後ろ姿を目を細めて見守る総司。


(伝わらないね……)


譲を狭い籠に閉じ込めておきたくはない。でも時々無性にどこかに閉じ込めてしまいたい。閉じ込めて、辛いことから離れさせてずっと守ってやりたいと思うことがある。


でもこれは決して叶う事ではないし、譲のためにならないのも承知だ。

さらに譲の戦力が組に欠かせないことを事実だ。


それでも総司は譲を自由にさせたくないと思ってしまうことがあった。


やっかいな感情に取り憑かれたものだと自分自身をあざ笑う。


これが人を愛するということなのか。


(ずいぶんと制御が難しいな……)


総司を髪を掻きむしりながら、自室へと戻った。