「あそこです!この角を曲がったところに見える赤い提灯が四つかかっている
店です!」
花緒は行きを全力で走ってきたために、
もうすでに体力が残っていないようだった。
まるで先に行けというように店を指差す。
「でも確か、色街って一見さんお断りなんじゃ……」
番頭に止められてしまうのではないかと諭すと、花緒が首を振る。
「大丈夫です。この時間帯は番頭が確かいないはずです!それより、姐さんを助けて下さい!」
「分かった!」
もう足がもたついている花緒をおいて、総司は全力で走りだした。
乱暴に暖簾をくぐり、道中で花緒が教えてくれた部屋に向かう。

