「君は……」
言いかけて総司は言葉を飲み込む。
(君は……残酷だね)
僕を突き放したと思えば、こうして求めてくる。
君は僕のことをどう思っているんだろうね。
譲の短く細工した髪を撫でながら、総司は自嘲する。
それでも僕は、どんな君でも受け入れるだろう。
頑張り屋で、お人好しで、何でも一人で抱え込んで無茶をする。
苦しみも、過去も隠して、紅一点のなか、健気に頑張る君が……。
(僕はどうしようもなく好きなんだ)
いつからだろう。気付けば君のことをばかり考えてるようになっていた。
だから。
(僕だけを頼ってよ)
たとえ君の心が僕を思っていなくても。

