幕末の神様〜桜まといし龍の姫〜














平助が己の乱心と戦っているころ、譲は自室に戻って一人着替えていた。








まだ、心臓が不均等に脈を打っている。







あのような大人びた平助を見たのは初めてだった。








(……気をつけなきゃ)








今回は平助は機転を利かせて、女姿だった自分を隠してくれたからよかったものの、これが他の人の目に触れていたかと思うと鳥肌がたつ。









嫌な悪寒が背筋を撫でた気がして、譲はその寒さを振り払うかのように首を振ると、朝餉の時刻だったことを思い出し、いそいそと部屋を出た。