そして、それぞれの翌朝。 早朝から土方の機嫌は斜めだった。 いや、斜めどころではない。 土方は目を剥いた。 (ない……!!) 確かに昨晩、書斎の上に置いていったはずの句集が忽然と消えていた。 引き出しをあけても見つかるはずはなく、部屋中をくまなく探しても、現れることはなかった。 (俺の句集が………ない!!!) 土方は心の中で声にならない叫び声をあげた。