もう辺りは真っ暗で。
気がつけば明るい繁華街に来ていた。
辺りはこんなに暗いのに、キラキラと光っている店や看板。
あたしには合ってない場所。
それでもここに来たってことは、あたしはまだ光を求めてるってこと?
求めたって無駄なのに……。
無意識にここに来てしまったことを、後悔する。
そのままあてもなくただ歩く。
雨はまだ止む気配はない。
でもそっちの方がいい。
あたしの心も同じどしゃ降りだから。
ううん。
この雨と一緒にしたら、可哀想。
この雨もきっと、あたしなんかと一緒なんて嫌なはずだから。
こんな何もできない、誰にも必要とされていない、みんなにとって邪魔な存在のあたしとは……。