「あ!そうだね。じゃあ、あたし行くね」
「送る」
帰ろうとするあたしに、ついてくる永遠。
「いや、今日はヤマトくんと遊んであげて。今日の用事はそれだけだったから」
だけど、今日は断る。
ヤマトくんが永遠と遊びたくて仕方ないって感じなんだもん。
「そっか。じゃあ、テスト頑張ったからまた奢ってやるよ」
「ほんとに?やったー!絶対だからね」
「おう。じゃあ気をつけて帰れよ」
「うん!じゃあね」
「結愛ちゃんまた来てね~」
あたしは手を振って家に帰る。
永遠に奢ってもらえる。
ってことは二人でまた一緒にいれるってこと。
ってか、永遠にあんな元気な友達がいたんだ。
何かもっと、こう……ヤンキーっぽい人と友達だと思ってた。
そんなことを考えながらも、あたしの歩く足はどんどんスピードを増して、家に向かっていた。