それからパフェを完食して、二人で喫茶店を出た。



「今日はありがと」


喫茶店を出てすぐにお礼を言う。


ここから、あたしとお姉ちゃんは帰る場所が違う。



家族なのに……。




「こちらこそありがとう。またパフェでも食べよう?今度はお父さんとお母さんも一緒に!」



お姉ちゃん……。



「うんっ!」


「まだ離婚したわけじゃないからね!また戻ろうよ!!」


「うん!!あたし、頑張るねっ!」


「頑張れっ!あと、あの金髪の子、いい子だよね!!末永くお幸せに」


「そ、そんなんじゃないよ!!」


「照れない照れない!じゃあ、またね」



お姉ちゃんは笑顔で手を振って行ってしまった。


あたしも手を振りかえす。




「そんなんじゃないのにな……」



何て言いながらも、あたしの顔は熱を帯びたみたいに熱かった。