「結愛っ!早く行こうよ」
全ての授業が終わり放課後。
教室のドアのところで、あたしを呼ぶ彩菜と由美ちゃん。
「ちょっと待って~」
あたしは急いで教科書を鞄に詰め込み、彩菜たちのところへ行く。
彩菜は早く行きたくてしょうがないって感じだ。
「あそこって人気だから、よく混むんだよ?早く行かなきゃ」
そう言って、さっさと進んでいく。
彩菜って小さいころから甘いもの好きだよね。
だから、よくケーキやアイスをいっぱい食べてる。
なのにあんなに細すぎて、本当にうらやましい。
あたしは食べた分だけ、どんどん太っていっちゃうのに……。