誰かに頭を優しく撫でられてる感触がする。 誰かは分からないけど、前にも撫でられたことがある。 大きくて温かくて、とっても安心できる。 誠二? 違う。 これは誠二の手じゃない。 だけど、誠二以上に安心しているあたしがいるんだ……。 「んん~!」 そこであたしは目を覚ます。 上には見覚えのない白い天井。 あたしの家の天井はうすい茶色なんだけど。 それに、下もすごくふかふかしてて柔らかい。 あたしのベッドとは、違う。