[完]バスケ王子に恋をして。

その声は振り返らなくてもわかった。

「何?海斗?」

振り返って海斗に聞くと

「水」
「だと思った。はい、どうぞ」

海斗に水筒を渡した。

するとお礼も言わないで飲み始めた。

「ちょっと。お礼くらい言ってくれてもいいんじゃないの?」
「ああ。サンキュー」

ったく。もー!!
私がイライラしていると

「水ちょーだい?」

目の前に手を出して水を要求する春樹が現れた。

「ちょっと待って。どうぞ」

カゴから出して春樹に渡した。

「ありがと」

やっぱり海斗とは違う。
そう思っているといつの間にかイライラも消えて云った。