提示板に着くとたくさんの人で賑わっていた。

「うぅー……見えない……」

背が148cmしかない私はいくらジャンプしても見えない。

「俺が見てやるよ」

背がバスケをやっているからか183cmもある海斗。

……ホントは嫌だけどここは頼るしかなさそうだ。

「えっとー……俺は……3組で…奈未は……
同じ3組だ」
「えっ!?海斗と同じ!?」
「なんだよ……俺と一緒だったら嫌なのかよ」

ムスっとした顔で私を見る海斗。

「違うよ?知ってる人がいてよかったってこと」
「ふーん……」

納得したのか海斗は何も言わなくなった。

「教室行こ?」
「あぁ」

海斗は付いてきた。

「珍しく海斗素直だね」
「うっせ」

そんな海斗を見て自然と笑みがこぼれた。