[完]バスケ王子に恋をして。

「お前、キングバードって知ってるか?」
「知ってるも何も…。あの全国総優勝したバスケチームの名前だろ?」
「そ、俺そこで1軍のエースだったんだ」
「へー……って……は!?」

羽切は目が飛び出るんじゃないかってぐらい目を開けて驚いている。

そんな羽切を見て俺は笑った。

「あそこに、さっきからシュートを決めてる1年がいるだろ?」

俺は汗を流してプレーしている日向を指差した。

「ああ」
「あいつがチームのキャプテンやってて俺のパートナーだった。あいつめっちゃ上手くてここのバスケ推薦で入れたんだけど12月に剥離骨折してダメになったんだよ……」
「あいつ名前は?」
「増岡日向。知ってるか?」
「あー……聞いたことある。TVに出てた」

言われて見れば日向はたくさんインタビューを答えていた。

俺はエースだから何回もインタビューされたけど練習をしたかったから答えなかった。

「まぁいいや。俺、羽切と同じチームでよかった。お互い頑張ろうぜ?」

俺は立ち上がった。

「ああ。よろしく」

羽切も立ち上がった。

「ピーー」

ちょうどその時日向の試合が終わって俺達は片付けを始めた。