[完]バスケ王子に恋をして。

しばらくすると俺のチームと羽切のチームが戦うことになった。

チラッと奈未達がいた場所を見ると、咲羅は目をキラキラしてこっちを見ていた。

けど、奈未は心配そうに俺らを見つめている。

……それは誰に向けての顔なんだよ……。

羽切……か…?

もし…奈未が羽切を思っているとしても…

羽切に…バスケは負けない……。

奈未とバスケ、両方取ってくなんて許さねー……

俺は奈未から羽切に目線をかえて

「見てろよ。羽切」

心の中で羽切に言った。