そこにはキラキラと光るゴールドとシルバーが交互綺麗に混ざったリングが私の薬指に挟まれていた。

「嘘……」
「奈未、俺と結婚してください」

春樹はそう言って私の手にそっとキスをした。

「あたりまえじゃん……バカ。カッコよすぎだよ……」

私は涙をぽたぽたと落としながら春樹に抱きついた。

「あー、緊張したー」
「なんでよ……答えわかってたくせに」
「そうだけど、なんか恥ずかしい」
「あ、照れてる?」
「……悪いかよ」

私は下から春樹の顔を覗き込む。

「あ、照れてるー」
「あんま見んなって……」

それから私達はどちらからともなく甘いキスをした。

本当の幸せってここにあるんだね……

「随分と愛されてますね……お姫様」
「じゃあ、王子様は随分愛してますね」
「うるさいぞ、赤織奈未さん」

私達の幸せがずっと末永く続きますように……