あれから2年……

俺達は24歳になっていた。

「梨乃ー!!」
「いやーぁ!!ひーが嫌い!!」
「ひーがじゃない!!日向!!」
「いやぁ!!うわぁーん!!」

遂に日向は梨乃に嫌われた様子。

「おい日向梨乃泣かせるなよ……」

呆れた顔で咲羅が梨乃をなだめる。

「ワンワン!!」

ルルなんて日向の上乗ってるし……

「痛い痛い!!やめろよルル!!」
「いいじゃんいいじゃんもっとやれルル!!」
「海斗まで……」

俺と日向は今咲羅の家に来ている。

そして……日向はルルにやられて俺と海斗はゆったりとコーヒーを飲んでくつろいでいる。

「梨乃おいでー」
「あ、はりゅきだ!!はりゅきー!!」

そう言って梨乃は俺に飛びつく。

「梨乃俺は?」
「ひーがは嫌!!」

俺の体に顔をうずめる梨乃はもう2歳。

「梨乃あんなおじさん知らなくていいからなー?」
「うん!!はりゅき大好き♪」

梨乃は俺の膝に乗ってギューッと俺に抱きつく。

マジでかわいい……

「なぁ、咲羅」
「ん?どした?」
「梨乃連れて帰っていい?」
「却下」
「はー?なんで?」
「それはうちの梨乃だからに決まってんだろーが」
「ほー……」

梨乃は俺の着ているパーカーのチャックで遊んでいる。

「でも今奈未いるんだもんなー」

そう……俺達は今同棲している。

「うちが春樹と一緒に帰ろうかなー」
「は!?何言ってんだよ!!そんなの絶対俺が許さねーぞ!!」

はいはい……わかりましたよラブラブ夫婦さん。